音文化情報
音・音楽を中心とした芸術文化に関する様々な思いを、メモ的に記したもの。
福岡市拠点文化施設基本構想が公表されました
4月27日に公表された「福岡市拠点文化施設基本構想」を読みました。
福岡市拠点文化施設基本構想
「市民意見募集の実施結果」の作成とともに大変な作業だったと思います。
非常に誠実な仕事ぶりに市の担当者には心より感謝の意を表します。

全体的に素晴らしい内容で,個々の項目もどれも納得のいくものです。
以下に個々の感想を市の担当者宛に書きました。

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「文化芸術に象徴される創造的な活動には、人々の暮らしを活性化させ、精神性の高い成熟した大人のまちをつくり、ひいては都市活動の原動力として、現代の日本社会に重要な役割を果たしていくことが求められています」
■(感想1)まさにその通りです。なぜヨーロッパの街に魅力があり,多くの人々を強烈に惹きつけるか。それはひとえに「芸術文化」の力です。アジアでもインドネシアバリ島の魅力も,その「芸術文化」の力です。

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「現在、国においても国際社会に発信可能な文化芸術作品(コンテンツ)づくりとその継続的な蓄積(アーカイブ化)、またそれを支える人材の育成などの必要性が求められており、福岡市も主要都市の一つとして、わが国における文化芸術振興の一翼を担っていくことが求められています。」
■(感想2)そうだと思います。国は地域に目配りができません。国の芸術文化力は,まさに地域の芸術文化の集積によって生成されるものだと思います。

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「福岡市文化芸術振興ビジョン・政策目標:全ての人々に身近なものとしての文化芸術の振興,アジアを視野に、多彩な人々が集う文化芸術の振興,文化芸術の力を最大限に活かせる人材づくり」
■(感想3)市長が代替わりしても,これは不変のものです。このビジョンをつねに意識して芸術文化政策を展開されることを強く望みます。

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「創造的産業の振興においては、必ずしも市場経済だけでは完結しないことを踏まえた新たな施策が必要です」
■(感想4)まったくその通りです。質のよい芸術文化が創成されれば,それは経済振興に結びつきます。しかし,短期に効果が顕れるものではありません。
■(感想4補足)ドイツ・バイエルンの国王ルードヴィッヒ2世があの芸術的なノイシュヴァンシュタイン城を作った時,役人達はその無駄遣いを責め,家臣達から幽閉されたルードヴィッヒ2世は謎の死を遂げました。しかし,今,ノイシュヴァンシュタイン城はバイエルン州の観光の目玉であり,内外から多くの観光客が訪れ,バイエルン州の経済を潤しています。ノイシュヴァンシュタイン城に代表される文化芸術の香りが州都ミュンヘンの魅力をつくり,多くの経済活動をそこに呼び寄せているのです。

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「アウトリーチ(学校や地域における文化芸術体験事業等)などの取り組みを先駆的に手がけ、子どもたちへの文化芸術体験、文化活動者への活動支援をはじめ、芸術性の高い舞台公演や関連講座等を実施していますが、創造支援の機能は十分とは言えない状況です」
■(感想5)アウトリーチの意義については否定はしませんが,継続的にこどもたちに文化芸術に興味を持たせるためには,むしろ劇場に連れて行く方が効果的ではないかという意見を最近よく耳にします。現実的にはいろいろな困難があるでしょうが,劇場という場所を知らせることも重要だと思います。アウトリーチだけに頼るべきではないと思います。

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「拠点文化施設は、福岡市が将来にわたって成長を持続するため、都市の魅力を創造する貴重な財産として、周辺地域のまちづくりを牽引し、集客や観光資源としても活かすことが可能な、都市戦略の推進を担う重要な拠点とします」
■(感想6)その通りだと思います。そのことを可能にする運営形態を切望します。まちがっても東京に本社があるような大手の経営優先の指定管理業者には運営をまかせてほしくはありません。

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「福岡発の作品創作など創造活動を通して、その独自性を海外や他都市にも発信していくことにより、拠点文化施設は、集客力を高め、観光資源としても重要な役割を担います」
■(感想7)福岡発の作品創作をぜひとも支援してください。音楽についても同様です。「辺境意識」を脱して,福岡から発信するという発想が必要です。福岡にはそれを可能にする大きな力があるはずです。

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「⑥ センター機能:福岡市が実施する文化芸術事業をはじめ、広く文化芸術に関する情報を収集、集約、保存、そして提供するセンター機能を設け、多様な人材や活動、また市内の文化施設相互を有機的に連携する役割を果たします」
■(感想8)私が要望していた「アーカイブ機能」はここに入れていただいたと思ってよろしいでしょうか。

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「⑦ 人材育成機能:文化芸術の創造発信に必要な人材の育成に取り組みます。また、この機能は拠点文化施設だけで担うのではなく、教育機関など他の機関と密接な連携を図ります。
■(感想9)ぜひとも九大HMEのことをよろしくお願い申し上げます。これまでのように劇場実務やプロデュースのまねごとのみでなく,文化芸術創成にからむ教養教育をしっかりと身につけさせたいと個人的には思っています。

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「中ホールには創造発信や人材育成を担う中核的な施設となること、また、多様な舞台芸術の鑑賞機会を広げることが期待されています。福岡市におけるホールの整備状況をみると、500から1,000席規模の専門性の高いホールが特に不足しています。福岡市内には、パフォーミングアーツ(演劇・ダンス・ミュージカル等)に適した中規模ホールがなく整備の必要性が高いと考えます。一方では、クラシック音楽などの専用ホールの整備を求める声もあります。高い専門性を有し、客席規模としては舞台上の演技を適度な距離での鑑賞とともに興行の利用も可能な600から800席程度の中ホールの整備を検討します」
■(感想10)中規模のクラシック音楽専用ホールを要望する非常に多数の署名の重みをぜひとも考えていただきたいと思います。

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「舞台の設置が自由で、平土間空間としても利用できるブラックボックス型(舞台可変型)のホールを基本に、音楽や演劇など多様なニーズに対応できる小ホールの整備を検討します」
●(感想12)これを強く要望します。福岡の特質を活かす芸術文化創成の発信源となる場所です。

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「指定管理者制度による運営の場合でも、単なる施設管理という考え方で指定管理者を決定するのではなく、福岡市の文化施策上の方針が十分に運営に反映される組織体を指定管理者とすることが求められます」
●(感想13)このことについての判断は非常に重要です。いずれにせよ「福岡市の文化施策上の方針が十分に運営に反映される」制度を何よりも優先してください。「公」と「民」の悪いところが結びつくような形での運営は避けていただくことを熱望します。
●(感想13補足)上記も感想6にもこのことについて触れています。

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「③ アーティストとの関係性:施設が創造事業などに取り組むうえでも、アーティストとの関係は重要ですが、芸術監督の配置など施設の運営においてどのように位置づけるかは、検討していきます。また、施設での創造活動やその支援の方向性は地元のアーティストにも密接に関係するため、地元アーティストの参画も視野に入れる必要があります」
●最後の文言,非常にうれしい文言です。人口150万都市で,地元のアーティストが参画しない方がおかしいと思います。

立つ鳥跡を濁さず
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがある。この3月,その真逆のことをして退職した人がいる。

自身が定年退職まで1年しかない時に,修了まで2年を必要とする学生を自身の指導学生として入学させるなよ!
(常識的にはそういうことはしないことになっている。)

「ハーイ,退職しますから,後は,皆さんでよろしくねっ」というつもりだったのか。ひどい話しだね。
その周辺で迷惑を受ける人(気の毒な人)が続出。
まず,指導途中で放り出される学生が気の毒。
その気の毒な学生を助けてやらねばと思って尻ぬぐいをさせられる他の教員が気の毒。
特に,専門分野の異なる学生を預かる教員,専門分野が近いというだけでその学生のめんどうを見るハメになった他コースの教員,が気の毒。

まさに「跡を濁しまくっている」。
怖いのは,下手をすると,教育のいい加減さを外部に露呈することになる。
だから放っておけないのよ。
尻ぬぐいさせられる教員は大変なのよ。クソー!

尻ぬぐい=クソー(糞)!

テーマ:短大・大学 - ジャンル:学校・教育


九大百年祝典序曲
ブラームスの名曲に「大学祝典序曲」というのがあります。彼がある大学から名誉博士号を授与されたことに感謝の意を込めて作曲したもので,当時の学生歌がちりばめられた親しみやすい曲です。しかし親しみやすいというものの,学生歌を主題とした高度な作曲技法による非常に巧みな構成の音楽です。
私も,今回,九州福岡に関連する旋律や九州大学の学生歌や応援歌をちりばめて,たのしく親しみやすい曲を,作曲技法的に高度なワザを用いて作曲したつもりです。
重要部分の楽譜のPDFが下記のところにあります。
九大百年祝典序曲スコア抜粋 http://klangkunst.web.fc2.com/score_Qdai_extract.pdf

曲は以下のように構成になっています。
第1部(A1)は特徴的な序奏に続いて九州大学学生の明るい前向きな学生生活を象徴するような早いテンポの音楽が演奏されます。(pp.3-5)
第2部(B)はゆっくりしたテンポで「黒田節」をもとにした旋律が流れます。九州福岡の文化都市としての雰囲気の一端を提示しています。(pp.8-9)
第3部(A2)はふたたび早いテンポで,序奏に続いて学生生活の自由な生活,若さゆえに許される奔放な雰囲気を描いています。(p.15)
第4部(C)は「どんたく囃子」が登場します。最初はゆっくりしたテンポで,主旋律に対して非常に技巧的な副旋律が絡みます(p.19)。自身では作曲技法の腕の見せ所と思っています。その後,早いテンポで「どんたく囃子」が演奏され,
第5部(A3)に流れ込みます。ここでは「九州大学学生歌」が序奏モチーフのくり返しの中に金管楽器によって突如浮かび上がって朗々と歌い上げられます(pp.27-28)。「九州大学学生歌」は,その後,木管楽器によって技巧的に装飾変奏されます。
第6部(D)ここでは昨年3月に発表された伊都キャンパスイメージソング「愛し伊都の国 −嚶鳴天空広場の歌−」をモチーフにした静かな音楽が演奏されます。(pp.35-36)
第7部(A4)は第1部とほとんど同じ伴奏が演奏されますが,それに乗って演奏される主旋律は「九州大学応援歌」です。続いてその応援歌のモチーフによる音楽が盛り上がりをみせて全合奏の中で華々しく終わります。(p.44-45)

九州福岡の歴史を感じさせる民謡からの旋律,大学生活の様子を描いたテンポの早い音楽,九州大学学生歌及び応援歌,の3つを織り交ぜて,まさに九州大学100年を祝う音楽を作曲したつもりです。

テーマ:創造と表現 - ジャンル:学問・文化・芸術


人を呪わば穴二つ
 今から12〜13年前,前の勤務校で馘首になりかけました。冤罪によるものです。学長室に呼び出され,そこで同僚一人一人から糾弾されました。何かを守るために私が邪魔だったのでしょう。馘首されたら徹底的に戦う覚悟でした。その覚悟に恐れをなしたのか大学側は馘首にしませんでした。
 しかしその時から授業も持たせてもらえず,会議にもほとんど呼ばれませんでした。しかし追い込まれると神経が研ぎ澄まされます。そして時間があったために,その後,創作・研究に非常に集中,没頭できました。
 私立大学の中でもオーナーとしての理事長の権限の強い大学は,理事長の逆鱗に触れるとあっと言う間に教職員の立場・待遇が変わります。それまでは,私は図書館長を任されたり,新学科の計画策定などを任されていたのです。新図書館プランに理事長の逆鱗に触れることがあったのでしょう。民主的な運営プランを盛り込みましたから。結果,図書館長を解任されました。それはともかく,驚いたのは,新学科計画が公的に発表されたとき,私が策定した案にもかかわらず,私の担当授業を消滅させられていたことでした。そこで担当授業については人事委員会に再考を求める文書を送りました。そのことがさらに理事長を刺激したようです。
 そして,もうひとつ別の事情がありました。当時の副学長が非常にかわいがっていた(?)女性の助手が同じ学科におり,その彼女の行状が目にあまり(授業をまともにしない,学務雑務もやる気がない),彼女のことを事務局に相談していたのです。そのことに個人的に危機感を持った副学長が私を追い出そうとして,私の担当授業を削ったのです(つまりそのかわいがっていた助手の不行跡を私の目から隠すように,同じ学科で私を働かせないようしたのです)。また人事委員会へ私が出した文書を逆手に取り,彼の教え子であった私の同僚一人一人に私の「非」を訴えさせたのです。その「非」は感情的で個人的なことばかりです。「中村は会議の時に机を叩いた」(夢中になって議論をしていて机を思わず叩いた)とか「合評会での発言を止められた」(進行を担当していたので時間超過を注意した)とか,要は,私のことを同僚としては一緒に仕事ができないパーソナリティの持ち主であるとくり返し主張したのです。
 加えて,私の業績についてケチをつけ始めましたね。作曲家が年に何度も自分の作品だけによるコンサートが開催できるわけないし,普通のオーケストラが現代作曲家の作品を度々取り上げるわけがない。ポップスじゃないんだから,CDが頻繁に出て,オリコン上位であるはずがない。でもそうなっていないことが,私が業績を上げていない証拠だというのです。もうバカらしくて反論する気さえ失せましたね。
 実は,馘首されたら徹底的に戦う覚悟を決めるまでの間は,本当に大変なストレスでした。それなりに一生懸命やってきたことが何も評価されないばかりか,もし馘首されたら家族をどう養っていったらよいのだろうという心配が本当に重くのしかかってきました。
 その後,2001年に九州芸工大での教員として公募採用されました。私を追い出そうとした当時の副学長は元九州芸工大教授,私を糾弾した同僚の何人かは九州芸工大での彼の教え子でした。九州芸工大に私の採用が決まった時に,私の友人が言いました「皮肉だねえ,あんたを追い出そうとした連中の母校にあんたが着任するんだから」
 まさに「人を呪わば穴二つ」です。

テーマ:短大・大学 - ジャンル:学校・教育


大阪市,教育基本条例
罰則までもうけて強制しなくてはならなくなった理由ってなんかあるんでしょうか。これまで60年以上の戦後の歴史の中で,そのことでとてつもない問題が起こったんでしょうか。仮にそうだったとしても,罰則でしばることで本当に解決されるのでしょうか。
口の開け方をチェックしていたところがあったとか。チェックしていた当人はチェックしていることで,違反していたわけだ。
いずれにせよ,「心温まる」話しではないし,「意気上がる」話しではない。