ブラームスの名曲に「大学祝典序曲」というのがあります。彼がある大学から名誉博士号を授与されたことに感謝の意を込めて作曲したもので,当時の学生歌がちりばめられた親しみやすい曲です。しかし親しみやすいというものの,学生歌を主題とした高度な作曲技法による非常に巧みな構成の音楽です。 私も,今回,九州福岡に関連する旋律や九州大学の学生歌や応援歌をちりばめて,たのしく親しみやすい曲を,作曲技法的に高度なワザを用いて作曲したつもりです。 重要部分の楽譜のPDFが下記のところにあります。 九大百年祝典序曲スコア抜粋 http://klangkunst.web.fc2.com/score_Qdai_extract.pdf
曲は以下のように構成になっています。 第1部(A1)は特徴的な序奏に続いて九州大学学生の明るい前向きな学生生活を象徴するような早いテンポの音楽が演奏されます。(pp.3-5) 第2部(B)はゆっくりしたテンポで「黒田節」をもとにした旋律が流れます。九州福岡の文化都市としての雰囲気の一端を提示しています。(pp.8-9) 第3部(A2)はふたたび早いテンポで,序奏に続いて学生生活の自由な生活,若さゆえに許される奔放な雰囲気を描いています。(p.15) 第4部(C)は「どんたく囃子」が登場します。最初はゆっくりしたテンポで,主旋律に対して非常に技巧的な副旋律が絡みます(p.19)。自身では作曲技法の腕の見せ所と思っています。その後,早いテンポで「どんたく囃子」が演奏され, 第5部(A3)に流れ込みます。ここでは「九州大学学生歌」が序奏モチーフのくり返しの中に金管楽器によって突如浮かび上がって朗々と歌い上げられます(pp.27-28)。「九州大学学生歌」は,その後,木管楽器によって技巧的に装飾変奏されます。 第6部(D)ここでは昨年3月に発表された伊都キャンパスイメージソング「愛し伊都の国 −嚶鳴天空広場の歌−」をモチーフにした静かな音楽が演奏されます。(pp.35-36) 第7部(A4)は第1部とほとんど同じ伴奏が演奏されますが,それに乗って演奏される主旋律は「九州大学応援歌」です。続いてその応援歌のモチーフによる音楽が盛り上がりをみせて全合奏の中で華々しく終わります。(p.44-45)
九州福岡の歴史を感じさせる民謡からの旋律,大学生活の様子を描いたテンポの早い音楽,九州大学学生歌及び応援歌,の3つを織り交ぜて,まさに九州大学100年を祝う音楽を作曲したつもりです。
テーマ:創造と表現 - ジャンル:学問・文化・芸術
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